
© Carlos Gil / Unsplash
2026年5月28〜29日、ヒューマノイドロボット業界の国際フォーラム「Humanoids Summit」が初めて日本(高輪コンベンションセンター)で開催された。30カ国・300社から2,000人が参加し、Boston Dynamics・Toyota・Booster Robotics・LimX Dynamicsなどが実機デモを披露。「実験から量産・商用展開へ」をテーマに、日本の製造・物流・介護業の購買担当者が直接参加できる初の国際フォーラムとなった。
2026年5月28〜29日、ヒューマノイドロボット業界の国際フォーラム「Humanoids Summit」が初めてアジアに、そして東京に上陸した。高輪コンベンションセンターに集まった2,000人・30カ国・300社の顔ぶれは、この産業が「研究者と投資家のフォーラム」から「実際の発注者と売り手が会う場」に変わりつつあることを示している。
過去3回は北米・欧州で開催されてきたが、4回目を日本で開く判断は市場の重心が変わったことを意味する。日本は製造・物流・介護のいずれでも深刻な人材不足を抱え、世界の中でもヒューマノイドを「実際に使う立場」として最初に検討し始めている国の一つだ。RoboticsTomorrowは2026年4月8日の記事で「グローバルのロボット産業が日本のために収束している」と表現した。
Japan TimesとNikkei Asiaの報道によると、今回のフォーラムの特徴はライブデモが「動画映え」ではなく「実作業」に振られていた点だ。
Boston Dynamics(Atlas):工場環境に近い設定で資材のピックアンドプレースを実演。ユーザーへの自然言語指示への対応も含む形で、従来の「スタント動画」的なアクロバットデモとは一線を画すプレゼンテーションが評価された。
Toyota Motor Corp.:自動車製造での協働ロボット活用事例を中心に展示。Toyotaは独自ヒューマノイド研究と外部製ヒューマノイドの活用を並行させる戦略を示した。
Booster Robotics・LimX Dynamics(中国スタートアップ):中国勢の存在感が際立った。両社はデリケートなタスク(精密部品のグリップ、食材ハンドリング)のデモを披露し、Interesting Engineeringは「観客を驚かせた」と報じた。欧米系とは異なる低コスト・高量産ペースのモデルが日本の購買担当者に直接見せられた。
今回のアジェンダの中心は「商業化とスケールの経路」だ。個別の成功事例(BMW、GXO等)がどうすれば他の企業・他の現場に展開できる「プラットフォーム」になるかが議論された。具体的な論点は以下の三点だ。
Humanoids Summitが東京で開かれたことは、今後1〜2年で日本への参入を本気で考えているプレイヤーが明確になったことでもある。参加した海外企業は「日本市場に興味がある」というシグナルを自ら出した。
「誰が来ていないか」もチェックポイントだ。Tesla・Figure AIといったトップ企業が出席しているかどうかは、彼らの日本市場優先度の目安になる(要確認)。一方でBooster・LimXといった中国新興企業が積極的に参加したことは、中国製機体が日本市場を直接開拓しようとしていることを示す。
タグ
関連ツール