
© JJxFile / Wikimedia Commons (CC BY 4.0)
2026年3月末にAGIBOTが累計1万台生産を達成し、6月1日にUnitreeのSTARマーケットIPOが承認された。生産量・資本調達の両面でこの2社が中国市場の上位を占める構図が鮮明になっている。日本のtoB事業者がこの「二強」をどう評価すべきかを整理する。
2026年3月30日、上海発のAGIBOT(創業2023年)が累計1万台のヒューマノイドロボット生産を達成したと発表した。同社公式発表によると、最初の1000台に2年近くかかったのに対し、5000台→1万台の倍増は3ヶ月で達成している。主力プラットフォームはExpedition A3で、製造・物流・公共サービスなど複数セクターへの展開が進む。
この数値を評価する際には、「生産台数 ≠ 稼働台数 ≠ 商業導入台数」という点に注意が必要だ。同社の発表は生産(製造)台数を示しており、各台の稼働状況・収益貢献度・維持管理状況は非公開だ。
TechTimesが「中国ヒューマノイドデュオポリー」と表現するように、この2社は規模と資本力で中国市場の上位を占める。
| | AGIBOT | Unitree | |---|---|---| | 創業 | 2023年 | 2016年 | | 累計生産台数(2026年3月時点) | 1万台 | 5,500台(2025年) | | 上場ステータス | 未公開(2026年6月時点) | STARマーケット審査通過(2026年6月) | | 主力機 | Expedition A3 | G1($13.5K〜)、H2、R1 |
AGIBOTの強みは「生産実績の蓄積スピード」にある。創業2年あまりで1万台という数字は、製造プロセスの標準化が急速に進んでいることを示す。欧州・北米・アジア太平洋・中東への展開を明言しており、グローバル展開の意欲が明確だ。
Unitreeの強みは「価格と量産能力の組み合わせ」にある。G1の$13.5K〜という価格帯は競合機と比較して一桁安い製品を市場に投入し続けている。さらにSTARマーケット上場による公開資本調達で研究開発・生産設備への大規模投資が可能になる。
中国二強の存在は、日本向け価格・サポート体制の評価軸に直接影響する。Unitreeは国内代理店(TechShare等)が確認されているが、AGIBOTの日本代理店・保守体制は2026年6月時点で未確認(要確認)。大量生産能力があることと「日本の現場で使えるか」は別の命題であるため、技術水準だけでなく国内サポート体制の充実度が調達判断の核になる。
タグ
関連ツール