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サービスロボットで実績を持つPudu Roboticsが、産業用の半人型ロボット「PUDU D7」を発表した。14kgペイロード、両腕の力制御、自動バッテリー交換を備え、二足歩行ではなく車輪移動を採用する。倉庫・工場の高頻度タスクに特化した設計だ。
中国・深圳のPudu Roboticsは2026年6月1日、産業用の半人型ロボット「PUDU D7」を発表した。PR Newswire経由の公式発表によると、D7は14kgのペイロード、両腕の力制御、触覚センシング、360度の環境認識、自動バッテリー交換機能を備え、二足歩行ではなく車輪移動を採用している。倉庫・工場向けに、搬送、棚からのピッキング、補充、構内物流といった高頻度タスクを想定する。
D7は自社の基盤モデル「PuduFM 1.0」を搭載し、稼働データから作業を学習し、実行を継続的に改善すると説明されている。Pudu Roboticsはサービスロボット(配膳・清掃ロボット)で実績を持つ企業であり、二足歩行の見た目を追わず、既存の倉庫オペレーションに合わせた車輪型・固定タスク特化の設計を選んでいる。自動バッテリー交換による24時間稼働という訴求も、研究機ではなく現場の稼働率を重視した製品設計であることを示す。
二足歩行のヒューマノイドが「人の代わりに歩いて作業する」ことを目指すのに対し、D7は「特定の繰り返し作業を止めずに回す」ことに特化している。これは、RobotEraの中国郵政向け固定型アーム機や、Agility DigitのようなRaaS型搬送ロボットと同じ系譜にある。車輪型は段差や階段のある現場には弱いが、平坦な倉庫・工場フロアでは二足歩行よりも安定性・メンテナンス性で有利になりやすい。
PUDU D7は発表段階であり、価格、出荷時期、日本市場への展開計画は現時点の公式発表に含まれていない。倉庫・工場の現場改善担当者にとっては、「二足歩行か車輪型か」をスペック上の優劣で判断せず、自社の床面状況、稼働時間の要件(24時間稼働の必要性)、既存の搬送機器との置き換えやすさを基準に比較対象へ加えるべき製品だ。Pudu Roboticsは現時点でDeploidのメーカーデータベースに登録がなく、価格・出荷条件の確認が取れた段階で改めてメーカー・機体情報を追加する。
Pudu Roboticsはこれまで配膳ロボット・清掃ロボットといったサービス業向け機体で実績を積んできた企業で、ヒューマノイド専業メーカーとして立ち上がった企業ではない。この経緯は、D7の設計判断にも表れている。研究開発段階の二足歩行機を一から作るのではなく、既存の自律移動・センシング技術を産業用途向けに転用し、ペイロードと稼働時間を伸ばす方向に振っている。Robot.comのR-noidが配達ロボット事業の運用知見を職場向けロボットに転用した事例と同様、ヒューマノイド市場では「既存ロボット事業の隣接領域への展開」が、ゼロから二足歩行機を開発するより速い立ち上がりの手段になりつつある。導入企業にとっては、メーカーの出自が配膳・清掃・配送のどこにあるかを見ることで、得意とする現場条件(屋内平坦面か、屋外段差ありか)をある程度推測できる。
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