北京のRobotEraが開発したXingdong M7(固定式上半身ヒューマノイド)が、China PostとSF Holdingの合計10か所超の物流センターに展開され、仕分け作業において時間当たり1,200個の処理能力を達成した。同条件での人間の処理量は1,392個。Robotics and Automation NewsおよびInteresting Engineeringが6月に報じた。
RobotEra(本拠:北京)が開発したXingdong M7は、コンベアベルト沿いに設置される固定スタンド式の上半身ロボットだ。7自由度のアームを2本と12自由度のハンドを持ち、多様な形状の荷物を識別・把持・仕分けできる。「ヒューマノイド」の定義に固定式が含まれるかは議論があるが、形状・機能設計は人間の上半身に近い。
移動機能(脚・車輪)を持たないことで、バランス制御の複雑さを排除し仕分け精度と速度に特化している。これは「物流倉庫の一定の作業区域内」という構造化環境では合理的な設計判断だ。
Interesting Engineeringの報道によると、同一テスト条件でXingdong M7は1,200個/時を処理し、人間作業者は1,392個/時を処理した。差は192個(約13.8%)で、ロボットの効率は人間比86.2%だ。
この数字をそのまま「まだ人間に劣る」と読むのは不正確だ。評価する際には次の変数を加える必要がある。
一方で、エラー率・破損率・人間の監視介入頻度・稼働率(メンテナンス停止時間)といった指標は公表されていない(要確認)。1,200個/時という数値の「品質」を独立に評価する情報は現時点では不足している。
RobotEraはChina PostとSF Holdingの合計10か所超の物流センターへの展開を達成しており、Robotera社は2026年Q2から1,000台単位の出荷を開始していると報じられた。また2026年5月には2億ドルの資金調達も完了している(別記事)。
日本の物流・郵便業界は、人口減少による人材不足に加えて、2024年問題(ドライバーの時間外労働規制)以降の深刻な労働力制約を抱える。「人間比85〜90%の効率で24時間稼働できる機体」が有効かどうかは、「人件費 vs 機体コスト+保守コスト」の計算だけでなく「そもそも人が集まらない状況でのスループット保証」という観点から評価する必要がある。
Xingdong M7はRobotEraの機体で、国内代理店・保守体制は2026年6月時点で未確認(要確認)。中国国外での展開実績は限定的とみられる。
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